暖かい日が長く続いたイタリアもそろそろ冬支度となりセーターを出したばかりのローマ支店、
パオラとフランチェスカが北イタリア料理のポレンタをご紹介します。

 

イタリア料理は農家の伝統に由来するものが多いと言われます。Piatti poveri=質素な料理と言われるメニューですがお味は昔からのお墨付きで、その中でも女王と呼ばれるのがポレンタです。
主に北イタリアで食べられ様々な食べ方があります。

ポレンタは大変古くから伝わり メソポタミアのシュメール人の食卓にも登場していたと言われます。昔ながらのポレンタは荒いトウモロコシの粉を使用しますが最近よく使われる黄色がより強いトウモロコシの粉は南アメリカ原産で コロンボによりヨーロッパに持ち込まれその後アフリカ、中東、インドや中国に伝えられたと言われています。

  パオラのお手製のポレンタ!
今日はソーセージ入りです。
 

伝統的な作り方は銅の鍋に熱湯を用意しポレンタを少しずつ振り入れ 木のヘラで約1時間ずっと混ぜますが  時間と共にポレンタが重くなり結構な重労働なんです。 ようやく出来上がったポレンタを木の板に載せソースをかけます。ここで地域ごとの差が出てきます。

 

 

ロンバルディア州のヴァルテッリーナはチーズ、バターと生クリームで味付けし コモ湖のPULTは柔らかいポレンタを切って冷たい牛乳に浸して食べます。地域によっては少し固めのポレンタを糸で下から上に切って食べたりもします。一方中央イタリアではスピエンドラ或いはスピアナトーラと呼ばれる木のプレートに載せたかなり柔らかなポレンタが食べられます。

 

そして家族でポレンタを食べる一番の方法が
まず、大きなスピアナトーラにソースをたっぷりかけた全員分のポレンタを載せ それぞれが端から食べ始め 誰が1番に中央のお肉にたどり着くか競争します。

家族の日曜日の楽しいランチです。

BUON APPETITO !!!  ブォナペティート !!!