Buongiorno!

今回はイタリア式大晦日の過ごし方をローマ支店・モリがご紹介します♪

12月8日からクリスマスシーズンが始まり、いよいよ2023年もあと数日で終わりが近づいてきました。

当ブログを楽しみにされている皆さまは今年1年をどう過ごされましたか?

12月31日の聖人は教皇シルベストロです。キリスト教史上の重要人物で西暦331年の12月31日に亡くなり、この聖人にちなんで、イタリアでは大みそかはサン・シルベストロとも呼ばれています。

日本では新年を迎える12月31日の大みそかは年越しそばを食べたり、除夜の鐘をきいたり、テレビの年末特番を楽しんだり、家族が集まりゆっくりと新しい年を迎える習わしがありますが、

ここイタリアの年越しは正反対です

太陽のような情熱⁇の国イタリアらしい、家族、友人たちと一緒に夕食を終えた後は、大変賑やかにそして激しい年越しの瞬間を楽しむ過ごし方をします。
サン・シルベストロ(大みそか)の夜20時ごろから始まる皆集まっての夕食も済み、いよいよ年を越す瞬間はスプマンテ(発泡酒)のボトルを開けて新年を祝う乾杯をします。

個人宅の庭からも花火が打ち上げられます。

イタリア各地の町では広場、レストラン、自宅で盛大に子供も安全な手持ち花火や打ち上げ花火、爆竹を放ちながら、激しく新年を祝うのです。大きな音を出す理由には、悪魔や悪霊を追い払い、古くなった年を早く追い払ったりするためだそうです。

ちなみに鑑賞用の花火は14世紀ごろのイタリアで誕生、当時行われたキリスト教のお祭りで使われました。
花火がイタリア発祥とは驚きですね。

日本では、1773年に隅田川での水神祭で行われた慰霊と厄除けを祈願するために、花火が打ち上げられたのが最初だといわれています。

イタリアの広場にはコンサートなどのイベントも開かれ、元旦朝まで街中がお祭り気分で大騒ぎです。

こんなにハデに大騒ぎする年越しですが、イタリアでは元旦翌日の1月2日からは平日の生活に戻ります。

日本のように年の瀬やお正月気分を家族だんらんで味わうというよりは、派手にお祝いしてパッと切り替わるのがイタリアの年越しの印象です。

もしこの時期にイタリアにお越しになる機会があれば、ぜひこのハデな年越しイベントを味わってみて下さい。

それではみなさん、よいお年をお迎えくださいね!
Grazie mille per quest’anno!  Auguri per l’anno nuovo!