Bonjour みなさんこんにちは。ジャルパックパリ支店です。

以前、お盆の時期にペール・ラシェーズ墓地をご紹介しましたが、今回は諸聖人の日に
合わせてモンパルナス墓地をご紹介しましょう。

11月1日はカトリック教会の重要な祝日である諸聖人の日です。
フランスではトゥッサン-Toussaintといい国民の祝日のひとつで、すべての聖人と殉教者を
記念する日で発祥はイタリアで7世紀ころと言われていますが、フランスでも9世紀には
一般に広まっていたようです。
伝統的にこの日はカトリック教会では大きなミサが行われ、家族でお墓参りに行くのが習慣に
なっています。
この日に合わせて2週間の学校休みがあるので、家族そろって実家に帰省して故郷のお墓参り
する人も多いです。

モンパルナス墓地はモンパルナスタワーのお膝元、パリ市内でありながら19ヘクタールの
広大な墓地です。ペール・ラシェーズ墓地と違って平坦でまるで公園のよう。
ここにもお墓参りの方以外にも墓めぐりのグループや観光客、ベンチで日光浴や読書を楽しむ人が多く、日本の墓地のような暗いイメージはほとんどありません。

とはいえ、墓地なのでみなさん敬意をもって静かに過ごされています。
墓石も小さな礼拝堂のようなものもあり、並んでいるとまるで小さな町のような佇まい。

  

記念碑のようなオブジェや個性的なものが飾られているお墓もあります。

  

6号線のエドガー・キネ駅から300メートルの正面入り口から入ってすぐ右手に有名な
哲学者のサルトルとそのパートナーであるボーボワールのお墓があります。
お互いの自由な恋愛を承認しつつ契約結婚した二人ですが、やはりお墓まで一緒。
墓石には二人の熱狂的なファンのキスマークがいっぱいです。
最近はコロナの影響か、直接のキスマークよりも口紅でハートマークを描いていくファンが多い
そうです。
墓石にキスマークとは日本では考えられません。

こちらはぐっと穏やかですが、やはり人気作家のマルグリット・デュラスのお墓。
天国でも執筆をつづけてほしいという気持ちからか、ペンがたくさん供えられています。

「動物の謝肉祭」で有名な作曲家サン・サーンスのお墓はクラッシックな礼拝堂スタイル。
窓にはステンドグラスまではまっていて立派です。

あまりにも有名なオペラ座(現在はオペラ・バスティーユと区別するためにオペラ・ガルニエと
呼ばれています)を設計したシャルル・ガルニエのお墓は美術品スタイル。

枯葉とメトロの切符だらけだった歌手セルジュ・ゲンスブールのお墓。
彼の歌手デビュー作『リラの門の切符切り』にちなんでメトロの切符を置いていくファンが多いのだそうです。
決して美男ではなかったけどブリジット・バルドー、グレコ、ドヌーヴ、ジェーン・バーキンと次々と浮名を流したフランスらしい色男でした。
やはりキスとハートマークが多いです。

そのすぐ近くに近年埋葬された第22代フランス大統領ジャック・シラクのお墓。

  

「悪の華」や「パリの憂鬱」で有名な詩人ボードレールの墓。
ここにもキスマークが。
ボードレールは母親が再婚した相手の軍人の墓に埋葬されました。
この義父と母との関係で屈折した少年時代を送ったそうですが、お墓も3人で入りました。
今は安らかでありますように。

 

最後は日本でも有名なモーパッサンの墓。
誰が置いたのか、彼の本が供えられていました。

モンパルナスの雑踏が嘘のような静けさに満ちた場所でゆっくりお散歩するのは如何でしょうか。
ちょっと個性的なパリ散歩に次回は是非お立ち寄り下さい。

 

皆さまのご来訪、心よりお待ちしています。

Merci beaucoup.

 

〇ジャルパックはダイナミックパッケ-ジ商品の発売を再開しています〇

ジャルパックでは、日本発フランス行きのダイナミックパッケ-ジ商品を7月1日出発より販売再開をしています。

こちらの商品は、お客様のお好みで、フライトとホテルを組み合わせてツア-を作り上げていただく商品です。

■ジャルパック 海外ダイナミックパッケ-ジの詳細はこちら↓

https://www.jal.co.jp/intltour/jaldp/index.html

■ジャルパックパリ支店での「日本ご帰国のためのPCRサポ-ト」はこちら↓

パリ  ご帰国のためのPCR検査サポ-トプラン