3月26日からサマータイムです
| カテゴリー:フランス
Bonjour みなさんこんにちは。ジャルパックパリ支店です。
3月26日からフランスは夏時間になります。
時計の針を1時間進め、日曜日の朝ゆっくり起きると時計はすでにお昼近くになっているかもしれません。
この日曜日は1日が23時間しかないことになりますから、何か損したような気分。
反対に冬時間になるときは1時間長く眠れて、切り替え日は1日が25時間ということになります。
頭ではわかっていても体内時計は簡単には変えられないので、どこか割り切れない気持ちが…。
大人はまだしも、小さな子供や家族の一員であるペットは時計には関係なくいつもの時間に目が覚めますから、いつもより寝坊しているような感覚です。
我が家にも猫がいるので、いつもの朝ごはんタイムの要求の前に人間が起きると『もう朝?』なんて顔をされることがあります。
そして日曜の夜は翌日の仕事や学校に備えて早く眠らなければいけませんが、たかが1時間の違いといってもなかなか眠れません。
農場など、大型の家畜を飼っている施設などでは全く通用しませんから切り替えは大変ですね。
フランスでは1973年のオイルショックをきっかけにサマータイム制度が導入されました。
当初は活動時間を日照時間に合わせて、照明などの電気消費を節約するのが目的でした。
EUヨーロッパ連合の加盟国の対応は当初国ごとにバラバラでしたが、1980年代にサマータイム導入のカレンダーを統一して今に至っています。
EUのサマータイムは3月最後の日曜日の午前2時に時計の針を1時間進め、10月最後の日曜日の午前3時に1時間戻します。
しかし、この夏時間制度はその後の調査で実際には電力節約の効果があまりないことがわかってきました。
また、1年に2回時刻を変更することは手間がかかり面倒であり、健康に悪影響を及ぼすという研究結果もあり、2018年にEU内で実施された調査では84%の回答者が夏時間を廃止に賛成しています。
これを受けて2019年に欧州議会はサマータイム制度を2021年までに廃止することを決定しました。
廃止するにあたり、夏時間を固定とするか、元々の冬時間を固定とするかの調整が加盟国の間で行われるはずでした。
ところがコロナによって、各国はそれどころではない状況になってしまい、『今年こそこれで最後の…』と言いつつ、また今年も夏時間への切り替え時期がやってきたわけです。
実は日本でもサマータイム制度が導入されていたのをご存じでしょうか。
戦後間もない1948年、まだ日本が米軍の占領下にあった時代に省エネ施策と労働者の余暇の充実を目標としてGHQの指示で導入されました。
しかし、その後の朝鮮戦争特需もあって労働環境は忙しさを増し、始業は1時間早くなっても終業は変わらないケースが多く、国民の間に反発が広がりわずか4年で廃止となりました。
また2018年には東京オリンピックの暑さ対策の一環としてサマータイム導入が噂されたこともありましたが、結局採用されることはありませんでしたね。
現在ではスマートフォンやPCなどの電子機器は自動でサマータイムに切り替わりますが、以前は家中の時計を手ですべて進めたり遅らせたりしていました。
家の壁掛け時計、寝室の目覚まし時計、腕時計、オーブンや電子レンジ、ビデオなどの家電についている時計も少し前までは全て手作業で。
ひとつずつ手で直すのはなかなかの手間でした。
公共の場所にある設備時計や職場のタイムカードなどはすぐに動かされず、しばらくは1時間ずれたままになっていたところもありました。
飛行機や列車は夏時間の日からダイヤ改正になりますので、くれぐれもご確認を。
ツアーやレストランの予約などもうっかり遅れて行くことのないように時計を1時間進めてお休みください。
皆様のご来訪、心よりお待ちしています。
Merci beaucoup.
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