Bonjour みなさんこんにちは。ジャルパックパリ支店です。

皆さんは、4月15日という日付に何を思い出すでしょうか。
カトリック信者だけでなくフランスはもちろん、世界中の人たちに衝撃を与えた悲しい日、
ノートルダム大聖堂が火災で崩落した、あの衝撃の日からまもなく3年が過ぎようとしています。
大聖堂の主要構造は守られたものの、尖塔や木造の屋根組と鉛で出来た屋根が焼け落ちた場面は、
ニュースを見た世界の人々の記憶に残っていることと思います。この火災はノートルダム大聖堂が
着工から850年を迎えた2013年より開始された改修工事の最中に発生したため、幸いにも
彫像などは工房に保管されており災難を免れ、また有名な薔薇窓やパイプオルガンも難を
免れました。

パリのノートルダム大聖堂は皆さんもご存知の通りローマカトリック教会の大聖堂で、
ゴシック建築を代表する建物です。12世紀の半ば(1163年)に着工され約200年をかけて
14世紀半ば(1345年)に竣工しました。フランス革命時にかなり破壊されたものの
その後改修され、1804年にはナポレオンの戴冠式が行われました。その戴冠式の様子は、
ジャック=ルイ・ダヴィッド作の“ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠”に
描かれており、ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿で見ることが出来ます。

ノートルダム大聖堂は世界遺産に登録されていますが、単独の登録ではなくルーブル美術館や
凱旋門などと共に“パリのセーヌ河岸”、具体的にはサン・ルイ島にかかるシュリー橋から
エッフェル塔前のイエナ橋の間にあるセーヌ両岸の歴史的建造物と街並みが1991年に登録されました。

現在、工事は順調に進んでおり、政府の見解では2024年4月16日に一般開放の再開を
目指しております。工事の全面終了ということではなく、一般客が立ち入れ出来る範囲での
修復が終了ということで、そこには2024年のパリ五輪の際にその晴れ姿を世界中に
お届けしたいというマクロン大統領の希望があります。
そして工事そのものはその後も続く見通しです。


工事の途中で、先月こんなニュースがありました。
ノートルダム大聖堂の床から14世紀のものとみられる複数の墓が良好な状態で見つかったと
フランス文化省が発表しました。鉛製の棺も見つかり、高位聖職者の遺体が納められている
と見られています。火災が無ければ発見されなかったもので、
不幸中の幸いということでしょうか。

一般開放まで、まもなく残り2年となりました。
ノートルダム大聖堂はパリ観光には外せない観光名所だけに、
今後も予定通り工事が進み新しく生まれ変わった姿を1日も早く目にしたいものです。

皆様のご来訪、心よりお待ちしています。

Merci beaucoup.