ボンジョルノ! みなさんこんにちは。

住めば都の郷土料理をこよなく愛する、ジャルパックローマ支店の森です。
カレンダーも3月に入り、永遠の都ローマは日中の気温も上がり、春の息吹をぐーんと感じることができます。
今回はイタリアで個性派の春野菜 カルチョーフィ (伊語:CARCIOFI)を紹介しましょう。

一般的にはアーティチョークと英語名で呼ばれているこの野菜(日本では朝鮮アザミと呼ばれています)、地中海沿岸地方が原産の植物で、歴史的にも古代ローマ時代にはキク科のハーブ(薬草)として栽培が行われていたそうです。その後15世紀にイタリア南部で改良され、現在のように食用の花の蕾が目的で栽培されることが定着していったそうです。数々の栄養素がもたらすその効能は動脈硬化、高血圧、糖尿病の予防、そして抗酸化物質が豊富に含まれていて、「抗加齢」効果も期待でき、実に体に良いこと尽くめで効き目も穏やかですよ。インドでは二日酔いの防止のために飲酒の後に茶に混ぜて飲まれているそうですよ。
冬の間に溜め込んだ毒素を取り除くためにも食べないわけにはいきません。このカルチョーフィですが、イタリアの地方ごとに様々な料理法でポピュラーに親しまれているのですが、今回は、ローマ近郊で生産されるロマネスキ種(IGP:保護指定地域)を使った地元の料理店で手軽に食べられるピアット(一品)、CARCIOFI ALLA ROMANA ❝カルチョーフィ アラ  ロマーナ❞を紹介しましょう。

料理方法ですが、カルチョーフィの外側の固い花びらを取り、茎の皮を剥いて掃除してレモン水に漬けておき、ニンニク、パセリ、ミントをみじん切りしたものに、オリーブオイル、塩、こしょうを混ぜ、白ワインと水を入れて、オリーブオイルを垂らし、落し蓋をした鍋に弱火で柔らかくなるまで煮込んだら美味しい前菜のピアットが完成です。調理も簡単ですから各家庭の食卓にも出てきます。

日本ではカルチョーフィを食べる方は少ないかもしれませんが、ローマのカルチョーフィは本当に美味しく、冬から春まで旬の味です。この時期ローマにお越しの際には是非イタリア料理の一品として、ご賞味下さい。ガイドブックでも食べるべきローマの郷土料理として紹介されていますよ。瓶詰めカルチョーフィもイタリア土産として喜ばれます。
では、また次回に。
A Presto!! Arrivederci!!

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