Buongiorno!

ジャルパックローマ支店です。

春めいた日が次第に増えていますが イタリアでは夏のバカンスの計画が始まっています。
今回は日本ではまだあまり知られていないシチリアのエガディ諸島の一番大きな島 ファヴィニャーナ島をご紹介したいと思います。

 

百聞は一見に如かず、写真をご覧ください。 コバルトブルーの透き通る海が目の前一面に広がります。 シチリア島の西のトラパニから船で約1時間の位置にこの美しい島はあります。 きれいな海を堪能すべく1日をボートで過ごす観光客も少なくありません。
観光のメッカのこの小さな島はその昔2つの産業で栄えていました。

 

 

1つめはTUFOという岩です。 氷河期が何度かあり60万年の間に土地が少なくとも4回海底に沈み 海底では海藻や海の生物の棲み処となり 貝やサンゴの堆積物が200m層をなしています。 この島のTUFOは良質な上 色も大変白く既に古代ローマ時代には 建材料として知られていました。 その後1700年に採掘が盛んになり 今日目にする島の姿は職人たちの手により直角に岩が採掘されてできたものです。鉄筋コンクリートの登場により採掘は廃れましたが 今でも高級な建材として採掘は続けられています。

 

もう1つはマグロ漁です。1800年中ごろフローリオ家がマグロ漁とその加工に本格的に乗り出し それまで塩漬けだったツナを金属の缶にオイル漬けで商品化し大成功を収めました。 この一家は海運業にも手を広げイギリスとの貿易を積極的に行い 島は大変栄え800人がマグロの仕事に従事しました。しかし環境保護の目的で漁が制限され大幅に生産量が減り2010年に最後のツナ工場が閉鎖されました。

 

今も残るフローリオ家の屋敷、採掘跡がわかる切り立つ岩から 島の辿った道を垣間見ることができます。 観光巡回バスで島を1周することもできますので 海だけでなく色々な顔を持つ島の様子も是非堪能して下さい。

ではまた次回まで、 A PRESTO!

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