Bonjour みなさんこんにちは。ジャルパックパリ支店です。

 

パリの環境問題、今回はコンポスト(堆肥)についてです。

家庭から出る生ごみや落ち葉などの有機物を微生物の働きを利用し発酵分解させたのが堆肥です。

堆肥はプランターや庭、家庭菜園や畑に使うことにより土壌を改善し、微生物を増やし肥料の

代用として使えます。ただし、植物であれば全てコンポストに出来ると思われがちですが

向き不向きがあり、ハンノキ、白樺、シデ、カエデ、トネリコ、ヘーゼル、ニレ、ポプラ、

ヤナギ、ニワトコは堆肥化されますが、プラタナスやブナの葉、月桂樹やヒイラギ、

シャクナゲなどの常緑樹の葉はタンニンを含んでいたり、表面がワックス状になっているため

堆肥に向かないそうです。

パリ市内には沢山の公園や街路樹があり、今、至る所に枯れ葉が落ちています。

年間パリ市のごみ処理班が回収する枯れ葉は4500トンを超え、その内の数百トンが

堆肥化されています。数百トンの枯れ葉は船に乗せられセーヌ河をパリのベルシー港から

パリ郊外のジェンヌヴィリエ港まで運搬されジェンヌヴィリエ港で堆肥化されます。

『セーヌの落ち葉作戦』と名付けられているこの活動で2021年は350トンもの

枯れ葉が堆肥化出来たそうです。2022年は何トンの枯れ葉が堆肥化されるのでしょうか。

 

コンポストにより家庭生ごみの量が減り、生ごみの量が減ることで焼却により

発生するCO2二酸化炭素排出量を抑え地球環境改善にも繋がってゆきます。

フランスでは2014年頃から環境保全協会や地方自治体などが中心となり

コンポスト啓蒙イベントを開催し、ごみの堆肥化を進めるべく活動を行っています。

そのため最近はコンポストボックスを設置している人も増えているそうです。

 

有機廃棄物はゴミの1/3を占め、コンポストにより家庭ごみの量が23%削減され、

住民一人当たり年間最大80kgのゴミを減らすことができるそうです。

生ごみを捨てるときに使うビニール袋が不要となり、コンポストで出来た栄養ある堆肥を

家庭菜園や花の栽培に利用することにより街の緑化にも貢献できます。

ごみ焼却の手間や費用が減り、ごみ処理の際の二酸化炭素の排出量も削減、

素晴らしい事ばかりです。問題は時間と手間が掛かり堆肥に至るまでの臭いでしょうか。

パリではすでに約900台の集合型コンポストが、アパルトマンの庭や中庭に設置されています。

また、共有コンポストが公園内に設置されているところもありごみへの意識改革が進んでいます。

2024年1月以降より各家庭へのコンポストボックス設置が義務となるとの噂も

ありますがこちらはまだ定かではありません。

 

観光でパリを訪れる皆さんにはコンポストは無関係だと思われるかもしれませんが、

買い物にエコバッグを活用することで有機廃棄物の削減に繋がります。

一人一人の小さな行動でも塵も積もれば山となります。

出来る事から始めてみませんか。

 

皆様のご来訪、心よりお待ちしています。

Merci beaucoup.

 

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