パリのマスク事情
| カテゴリー:フランス
Bonjour みなさんこんにちは。ジャルパックパリ支店です。
先月ひさしぶりに日本に一時帰国していましたが、日本に着くとみんながマスクをしているのに
驚き、フランスに戻ってくると誰もマスクをしていないのに愕然としました!
どちらも数日すると慣れてしまうのですが、フランスではマスクをしている人は本当に数えるほどになりました。
日本ではこれまで屋外では原則不要、屋内は原則着用となっていましたが、街中ではほとんどの
人がマスクをしている印象です。
3月13日から日本でもマスクの着用は個人の判断へ委ねられるようになりますが、その日を境に
みんながマスクを外すということは想像できませんね。
春から夏にかけて少しずつみなマスクを外すようになるのでしょうか。
思い出してみると、フランスでは昨年の3月14日から公共交通機関及び医療機関を除く閉鎖された場所でのマスク着用が解除され、5月16日から公共交通機関でも解除されました。
現在はヨーロッパ内では航空機内でもマスクは不要ですし、昨年秋の第8波の時期に一時マスク着用が議論されたこともありましたが、公共交通機関でのマスク着用を奨励するに留まっています。(マスク着用が義務化されているのは、現状では医療関係者や医療関係施設だけ)
フランス在住者の私はメトロや電車などの通勤時だけはマスク着用していますが、車内でもマスクをしている人は一車両に2~3人という印象です。
家庭はもちろん、友人同士の集まり、職場、レストラン、ショッピングセンターでもマスクは
していません。
日本から久しぶりにパリに訪れた観光客の皆様も初日はマスクをつけていらっしゃいますが、街中でだれもマスクをしていないので恐る恐るマスクを外し、フランス滞在中は久しぶりのマスク無しを満喫される方が多いようです。
でも、もちろん旅行中も油断大敵、せっかくのパリ滞在がコロナだけでなく風邪などで体調を
崩されることのないようにお気をつけください。
さて、そんなフランスでのマスク事情ですが、こちらで市販されているのは医療用のプリーツ型のサージカルマスクがほとんどです。
日本でよく見かける立体型や色とりどりのマスクはほとんど見かけません。
ダイヤモンド型(くちばしマスクとも呼ばれる)マスクは韓国食品のお店などで輸入雑貨として時々見かけることがあります。
コロナの頃は品薄だったり、反対に薬局やスーパーで山積みだった時期もありましたが、今は
すっかり落ち着いて購入することができるようになりました。
日本ではコロナだけでなく、花粉症の方にはこれからの季節にはマスクは必需品ですが、フランスでは花粉症対策のマスクという認識が今一つ浸透していません。
長く暗い冬が終わり、ようやく屋外で過ごす機会が増えるフランスですが、先日のニュースに
よればフランス人の3人に1人が花粉症で、2050年には2人に1人まで増えるそうです。
これは温暖化による花粉の増加と大気汚染が大きく影響しているようで、フランスのアレルギー
専門医は、花粉による呼吸器アレルギー(アレルギー性鼻炎または喘息)のある11歳以上の
すべての患者にマスクを着用することを推奨していますが、まだまだ広まっていないのが現実です。
農業国のフランスでは2月から9月までさまざまな植物の花粉が飛び、特に春先のカバノキ(白樺)を始めとして街路樹のマロニエ、プラタナス、草本やイネ科の花粉が多く飛散します。
これからの季節にはフランス人もマスクをしたらよいのにと思いますが、フランス人はあまり
マスクをしたがりません。
コロナ時期のフランスではマスクは推奨ではなく強制だったので仕方なくしていましたが、今や
マスク無しの生活にすっかり戻ったのに、なんであんな邪魔なものしなきゃならないの?
というアンチマスク派が多いのです。
フランスでは専門医を受診するのに予約が数か月待ちということが多いので、花粉症の人は薬局で処方箋なしで買える市販薬を買ったり、民間療法のハーブティを飲んだり、アロマを焚く、
ブロッコリーを食べる(免疫力を上げるらしい)などしてやり過ごすようです。
民間療法は体には優しそうですが即効性は期待できませんし、本当に効いているのか気の持ちようなのか微妙なところですね。
その程度でやり過ごせるならよいのですが、症状のひどい人はいよいよ専門医を受診し、粉じんやエアゾルをろ過する専門のFFP2マスクをつけ、眼鏡をかけ、完全防備スタイルで花粉をシャット
アウトしています。
(FFPとはFILTERING FACE PIECEの略で、EUで制定された統一規格で微粒子ろ過率が94%以上の性能を持つマスクのみに規格適合認証される名称で、1枚6ユーロ以上ー日本円では約1000円-とかなり高額です)
何よりも自由を愛するフランス人もここまでくると専門医の意見もしぶしぶ聞いてくれるようですが、軽い症状の人はまだまだマスクをつけるところまでは行かないようです。
花粉の種類が違うので症状が出ない可能性もありますが、日本からご旅行の折は念のため常備薬を持参されることをお勧めします。
皆様のフランスの滞在が楽しいものでありますように。
皆様のご来訪、心よりお待ちしています。
Merci beaucoup.
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